顧客概要
北海道登別市在住のK様(30代・男性)。もともとは靴の販売員として勤務し、お客様の「歩きたい」「出かけたい」という願いに触れる中で、自由に移動できない人たちの悩みを肌で感じていました。
ある日、あるご夫人が「夫にも靴を履かせて景色を見ながら歩きたい」という言葉を聞き、さらに両親の足腰が弱り買い物に行けず困っている娘さんの話を聞くうちに、「自分自身が“移動の手段”になれたら」と考えるように。
そこから、介護タクシー開業を決意し、専門家を探して当事務所にご相談いただきました。
※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
K様は、移動の自由を支える介護タクシー事業に大きな夢と情熱を持っていました。しかし、営業所として考えていた場所が都市計画法上の用途制限により事業利用できないことが判明。さらに近隣にも適した物件が少なく、いきなり大きな壁に直面しました。
「このままでは、想いだけで事業ができないかもしれない」
強い落胆の中、それでも諦めずに「一緒に乗り越えてくれる専門家」を探していたK様に、当事務所が寄り添うこととなりました。
担当者のコメント
K様の「人の移動を支えたい」という真っ直ぐな想いに心を打たれ、絶対にこの夢を実現させたいと強く思いました。
用途制限に引っかかったため、通常であれば断念するケースも多いのですが、私はK様と一緒に次のようなサポートを行いました。
- 賃貸物件探しの同行支援
 市内の賃貸物件を一緒に巡り、現地確認。用途地域だけでなく、福祉タクシー事業として適した立地かもチェック。
- 大家さんとの交渉支援
 物件のオーナー様に直接アポイントを取り、福祉タクシー事業の社会的意義を説明。騒音や交通量などへの配慮も具体的に伝え、安心して事務所利用を認めてもらえるよう交渉。
- 手続きフルサポート
 新たに見つけた営業所に合わせた申請書類を作成、図面作成、役所との調整、運輸局との折衝までワンストップ対応。
こうしたサポートにより、ついに「福祉タクシーとしてなら地域貢献になるから」と事務所利用を許可してくれる大家さんに出会うことができ、営業所を確保できました。
その後は、申請もスムーズに進み、無事に介護タクシー許可を取得。開業準備も順調に進み、K様は「想いを形にする」という大きな夢を実現されました。
初めてのお客様から「あなたがいてくれて助かった」と感謝の言葉をいただいたとき、K様は「この仕事を選んでよかった」と心から実感されたそうです。
お客様メッセージ
「想いに反比例するように、法律の制限に引っかかって事業ができないかもしれないとわかったときは、本当に落胆しました。でも、中尾先生は諦めるどころか、一緒に大家さんを訪ねて福祉タクシーの必要性を熱心に説明してくれたりして、最後まで支えてくれました。
おかげで無事に介護タクシーを開業することができました。
自分も、中尾先生のように“熱い男”として、これから介護タクシー事業を地域で盛り上げていきたいと思っています!
本当にありがとうございました。」
 
 
    